塾長の無駄話
無駄ほど大切かもんは無かとばい。

今回は乗馬。

小学校ん時に阿蘇の草千里で初めて馬に乗った。
ちゅうたちゃ、観光用の引き馬。
初めて馬の背中に乗って、馬が一歩目を踏み出した時んこつは今でも覚えとる。

コンクリートの段があって、一歩目が8センチほどガタッと下がった。
「おお、えすか」と思うたばい。
そんまま、草千里の水たまりまで馬が歩いた。
帰り道で、馬を引いとったおじさんが何ば思うたかしらんが、
「ぼく、鞍ばちゃんとつかんどかんね。馬ば走らするよ。」と言って、
馬の尻をぴしゃっと叩いた。馬が走った。

「あ〜気持ん良か!」と思った。空ば飛びよるごたる気のした。

それ以来、馬に乗りたかと思っとったら、いつの間にか大人になった。

いざ大人になって乗ってみっと、これが恐かったい。
最初は、速歩(はやあし)になっただけだっちゃ、えすかった。
駈足(かけあし)とか飛んでもなか。何さま、恐かこつ。

ニュージーランドのロトルアで馬に乗ったとが、恐怖の絶頂。
数回馬に乗ったこつがあるて言うたら(実は十数回乗っとったばってん)、
そこのボス馬に乗せられた。見るからにヤバイ。
こめかみに青筋の入っとる芦毛(灰色)のふとか馬やった。

案の定、草原に出ると勝手に走りだした。全然止まらん。
100m以上全力疾走された。鐙(あぶみ)は片方外れるし、落馬寸前やった。

何とか止めて、ガイドの馬と代えてもらって戻ってきた。

これがトラウマになってくさ、それから、ずっとキレル馬鹿馬が好かんとたい。

それでん乗馬をしたかとは「治らん」やった。

しまいには湯布院の乗馬クラブに正式に入って、乗馬し始めた。
もう6年近くなるやろう。

今は基本的には走るこつも出来るばってん、やっぱ慣れん馬は恐かね。

17日には、湯布院で外乗(がいじょう)ばしてきた。
湯布院塚原高原ば走りまくってきたばい。

天気の良かったけん、ものすご気持良かった。

乗馬は良かよ。 馬は可愛か。

ばってん、言うこときかん馬には、
耳元で「こら!馬刺しにすっぞ!」て言う事にしとる(^^)/